入院4日め

熱も下がって痛みも少し治まってきた。

そうなってくると今度は退屈で退屈で

1日どうやって過ごそうかと苦痛でならない

けれどそんな苦痛はあの激痛で転げ回った事に比べりゃ贅沢な話だよね。

 

今朝は友人が朝から病室を訪ねてくれた。

彼女も今日は受診日で診察前の採血をし、

結果に一時間位かかるからその合間に来てくれた。

診察終わったら抗がん剤で4時間また点滴。と彼女も1日がかりで病院通いで大変だ!

私達はお互いお互いの病気を気遣い合うと言う回りから見たら少し滑稽な会話だと思う。

 

けれど彼女も私も自分ではどうしようも出来ない身体と付き合い、あの人は病気持ちだからと思われないように、同じ職場の人に気を遣われないようにと精一杯頑張ってみても

こうして突然やってくる不調に直面するとどうしてもネガティブになり、

私がいたら迷惑がかかるとか

私の代わりに健康な人を雇って貰う方がみんないいと思っているんじゃないかとか

あれこれ余計な事を考えてしまう。

そんな気持ちも多分彼女以外の人なら

「そんなことないさ」「誰も思ってないよ」と励ましてくれるだろう。

それはそれで嬉しくて安心する。ありがたいとも思う。

けれど彼女は

「そうさー、思っとるって!」

「健康な人には分からんでな」と

残酷な肯定を大きな笑い声と一緒に言葉にする。

そして必ずいつもこういう!

「なってしまったものは仕方がない」

きっと私よりもずっとずっと不安が大きいだろうけれど私よりずっとずっと器が大きい人だ。

 

最初の癌が見つかったとき後5年と言われた彼女は去年それを突破した。

きっと彼女ならあと5年、いや、10年でも突破出来るかもしれない。

そうなることを強く強く願う。