母が来りて愚痴を吐く

来た来た来たよ!
さっき母が部屋に来た。
今日私は母から誘われた道徳か宗教かわからないけど
年に何回かあるお偉い先生の講演会に行くのを断った。
それがとても母は気に入らなかったらしい。多分本人にすれば言葉は柔らかいと思っているだろうけど、言葉の箸端に怒ってる感がはっきりわかる。


「私は親の言われたことは素直に聞いてきた。もっと人の意見を素直に受け取りなさい」

おおかたこんな内容の事を延々と言い最後に
「私の育て方が悪かったのね」

と既に成人した子供が二人もいるおばさんの私に子供の頃叱られた時とおんなじ台詞を言い放っていった。
母は昔からそう。この言葉が大好きで言いながら自分は子供に恵まれなかったと嘆くのだ。
小さい頃父親に叱られても味方に付いてくれることはなく、泣いて布団にもぐってる子供の枕もとに座り
「お母さんが悪いの。あんたがこんなになったのは上手に育てられなかったのはお母さんのせいやわ」「お父さんに申し訳ないわ」そう言って私以上に泣くのだ。本当はもっと話を聞いてほしかったし、抱きしめて欲しかったけど、母は一度も泣いてる私を慰めたり抱きしめることはなかった。だからというわけでもないが叱られてもなんで叱られたのか覚えていない気がする。
ただ叱られないようにひたすら言い訳を探しながら幼い頃を過ごしたのは覚えてる。


世のお母さんたちよ。子供を叱るときは思いっきり叱っていいけど、ごめんなさいの後はぎゅっと抱きしめようね。スリスリしてあげようね。笑って終わらせようね。反面教師の母親に育った私は成人した娘と今でもハグをしている。そのせいかどうかは判らないけれどお陰で私には勿体ないくらいいい娘になってくれたのが救いですかね。
一応母にはこんな娘でごめんなさいって気持ちも持ってるとゆーのは書いとかなくっちゃ。かあさんごめんね。